![]() Double-chamber type syringe barrel
专利摘要:
公开号:WO1992008504A1 申请号:PCT/JP1991/001575 申请日:1991-11-18 公开日:1992-05-29 发明作者:Osamu Uemura;Yukio Kusu 申请人:Santen Seiyaku Kabushiki Kaisha; IPC主号:A61M5-00
专利说明:
[0001] 明 細 書 [0002] 二 層 式 注 射 筒 [0003] [技 術 分 野] [0004] 本発明は二層式注射筒に関し、 詳しく は、 凍結乾燥粉 体と溶解液とを分離した状態で注射筒内に収納しておき、 使用時に凍結乾燥粉体と溶解液とを混合調製して注射す る二層式注射筒に関する。 [0005] [背 景 技 術] [0006] 医薬品の剤型には種々のものがある。 注射剤等の水性 製剤の場合、 製剤化する時点で最終形態である溶液の形 にしておく のが好ま しいが、 薬物によっては溶解状態で は不安定となるものが少なくない。 そこで、 このような 薬物の場合、 一般には使用時に溶解して用いる方法、 即 ち、 用時溶解の方法が用いられている。 更に、 薬物によ つては結晶として得られなかったり、 吸湿性が高かった りするこ ともあり、 そのような場合には、 薬物を凍結乾 燥粉体の形にして使用に供されることが多い。 例えば、 注射剤の場合、 バイアル瓶等に凍結乾燥粉体を入れ、 溶 解液を注入することにより溶解し、 注射針で吸い上げる 方法が一般的に用いられている。 しかし、 溶解液と凍結 乾燥粉体を最初から注射筒内に納めておく のがより好便 である。 又、 手術時に用いる場合は、 特に無菌状態に保 つこ とを考慮する必要がある。 [0007] そこで、 薬物と溶解液を最初から注射筒内に納め、 使 用直前に注射筒内で溶解する方法、 即ち、 凍結乾燥粉体 等の形態の薬物を注射筒内の注射針接続部側の底部に入 れ、 注射筒内のブランジャロッ ド取り付け側に薬物の溶 解液を入れ、 薬物収納部と溶解液収納部とを適当な方法 で仕切り、 使用時に適当な方法で溶解液と薬物とを混合 して溶解する方法が提案されている (特公昭 50— 4992号 公報、 特開昭 60 - 72561号公報、 実公昭 49一 14465公報) 。 [0008] しかし、 凍結乾燥粉体は静電気を帯び易く、 しかも、 量も微量な場合が多く、 正確に注射筒内に入れるのは容 易でない。 そこで、 このような短所を改良するには、 凍 結乾燥を注射筒内で行う方法が考えられる。 又、 注射筒 の内壁は、 ガスケッ ト及びプランジャロッ ドの動きをス ムーズにするために、 通常 1 〜 5 % ( W/ V ) の濃度の シリ コンオイル溶液でコーティング処理して使用されて いる。 ところが、 上記のような濃度でシリ コンコーティ ングした注射筒内に凍結乾燥すべき薬液を入れ、 凍結乾 燥して得られる凍結乾燥粉体を溶解液で溶解すると濁り を生じてしまい、 医薬品としては適切でなくなる問題が あつ 7"こ。 [0009] 一方、 このような二層式注射筒の形態として、 前述の 公報のように粉体収納部と溶解液収納部及び溶解液収納 部と外気との間を夫々ガスケッ トで仕切ったものが知ら れている。 しかしながら、 粉体収納部の室内空気が気温 上昇により膨張し、 ガスケッ トを押し上げ、 ガスケッ ト が抜け落ちる危険性もある。 又、 プランジャロッ ドを押 し込み、 粉体と溶解液を混合し、 その液体を注射筒外へ 押し出す為に、 注射筒外周面に鍔状指掛け部を一体的に 形成したものも知られている。 [0010] しかしながら、 二層式注射筒においては、 前述のよう に 2段階の操作が必要なこともあって、 注射筒をしつか り支持し、 確実に患部へ注射するには問題があつた。 本発明の目的は、 注射筒の内壁にシリ コンコーティ ン グを施してガスケッ ト及びプランジャロ ッ ドの動きをス ムーズな状態に維持しながらも、 凍結乾燥粉体を溶解液 で溶解する際の濁りを、 使用に支障の無い程度にまで抑 制し得る二層式注射筒を提供する点、 及び、 粉体収納部 内の空気膨張によるガスケッ ト脱落を防止できると共に、 粉体と溶解液を混合し、 その混合液を容易に、 かつ正確 に注射することができるように工夫した操作性の良い二 層式注射筒を提供する点にある。 [0011] [発 明 の 開 示] [0012] 上記目的を達成するため、 本発明の特徴構成は、 注射 針接続部側が下方に位置する倒立姿勢の注射筒内での薬 液の凍結乾燥によって得られた凍結乾燥粉体を、 当該注 射筒内の底部に納め、 この凍結乾燥粉体の収納空間を、 注射筒内に挿入された弾力性のある第一ガスケッ トによ つて仕切るとともに、 前記凍結乾燥粉体の溶解液を、 前 記第一ガスケッ トと注射筒内に挿入された弾力性のある 第二ガスケッ トとの間に収納し、 更に、 前記第二ガスケ ッ トにプランジャロッ ドを取り付けてある二層式注射器 の注射筒において、 [0013] 凍結乾燥する薬液が接する注射筒の内壁に、 0 . 3 % ( W/ V ) 以下の濃度のシリ コンオイル溶液でコーティ ング処理し、 薬液が実質上接しない注射筒の内壁には、 1 % ( W/ V ) 以上の濃度のシリ コンオイル溶液でコ一 ティ ング処理された被覆層を形成したことにある。 [0014] ' 更に、 本発明の特徴構成は、 注射筒の開口側端部に、 プランジャロッ ド又は注射筒の開口側に位置するガスケ ッ トに対して注射筒の軸芯方向から接当することによつ て前記ガスケッ十の抜け出しを防止するストッパーを設 けてあると共に、 [0015] 前記注射筒の開口側端部に、 この注射筒よりも直径方 向外方に突出する第 1指掛け部を配置し、 更に、 当該第 1指掛け部より も前記針接続部側に偏位した注射筒の中 間部分には、 この注射筒より も直径方向外方に突出する 第 2指掛け部を配置してあることにある。 [0016] 次に、 作用効果を説明する。 [0017] 凍結乾燥粉体を溶解液で溶解する際の濁りの原因を種 々検討した結果、 濁りの原因がシリ コンコーティングに あることが判明した。 そこで、 本発明者らは、 濁りの生 じないシリ コンコーティング濃度を鋭意研究した。 その 研究過程での実験によって得られたシリ コンオイル溶液 濃度と濁り及び摺動力の関係を、 後記の表 1 に示す。 こ の実験結果から明らかなように、 シ リ コ ンコ一ティ ング 濃度を 0 . 3 % ( W/ V ) (一定容量当りの重量%を示 す) 以下の濃度にすると実質的に濁りが生じないことを 見出した。 更に、 凍結乾燥すべき薬液を入れる部分、 即 ち、 薬液が接触する注射筒の内壁部分におけるシ リ コ ン コーティング濃度を薄く しても、 ガスケッ ト及びプラン ジャロ ッ ドの動きには実質上殆ど影響を与えないことも 見出した [0018] 従って、 注射筒の内壁に施される被覆層のシ リ コ ンコ 一ティ ング濃度に上記のような差を設けることにより、 ガスケッ ト及びプランジャロッ ドの動きをスムーズな状 態に維持しながらも、 注射筒内での薬液の凍結乾燥によ つて得られた凍結乾燥粉体と溶解液とを注射筒内で用時 溶解する際の濁りを、 使用に支障の無い程度にまで抑制 し得る二層式注射筒を提供するこ とができた。 [0019] —方、 2個のガスケッ トによって区画された注射筒内 の 2つの室のうち、 粉体を収容した室の空気が外気温度 の上昇により膨張し、 注射筒の開口側に位置するガスケ ッ トに抜け出し方向への圧力が加わっても、 このガスケ ッ トの抜け出しを、 注射筒の開口側端部に設けた抜け止 めス ト ッパーによつて接当阻止することができる。 [0020] しかも、 このス ト ッパーは、 プランジャロ ッ ド又は注 射筒の開口側に位置するガスケッ トに対して注射筒の軸 芯方向から接当するから、 プランジャロッ ドの押し込み 操作に対しては何らの障害になることは無い。 [0021] 従って、 注射時におけるブランジャロッ ドの操作を簡 便に行いながらも、 雰囲気温度の上昇に起因するガスケ ッ ト及びプランジャロッ ドの注射筒からの抜け落ちを確 実に防止することができるようになった。 [0022] また、 前記ス ドッパーに、 プランジャロッ ドを注射筒 の軸芯方向に沿って移動案内するガイ ド面が形成されて いる場合には、 前記ブランジャロッ ドの押し込み操作を ふらつきのない状態でスムースに行う ことができる効果 がある。 [0023] 一方、 指掛け部を 2個配置することによって、 次の作 用効果が生じる。 [0024] プランジャロッ ドの押し込み操作時(注射開始時)に は、 注射筒の開口端部に配置した第 1指掛け部に中指と 人指し指とを掛けた状態でブランジャ口ッ ドの先端部を 親指にて押し込み操作する。 このプランジャロッ ドの押 し込み操作に連れて注射器の支持が不安定化する前に、 注射筒の中間部分に配置した第 2指掛け部に指を掛け替 え、 この第 2指掛け部を操作半力点としてプランジャロ ッ ドを更に押し込み操作する。 [0025] 従って、 注射途中で第 1指掛け部から第 2措掛け部に 指を掛け替えることによって、 指掛け部とブランジャ口 ッ ド先端の親指当て部との間の支持間隔を、 注射器を安 定保持することのできる範囲内の間隔に維持することが 可能となり、 例え、 2成分用注射器等のように、 注射筒 の軸芯長が長い注射器の場合でも、 注射開始時から注射 終了時まで安定良く操作することができるようになつた < 尚、 前記両指掛け部が、 注射筒に対して着脱自在なホ ルダに一体形成されている場合には、 既成の注射筒に対 しても簡単に装着することができるとともに、 比較的高 い加工精度が要求される注射筒とは別途に構成すること によって、 製造コス ト面で有利に製作することができる 実用的な効果を奏する。 [0026] [図面の簡単な説明] [0027] 図 1 は本発明の二層式注射筒を示す断面側面図、 図 2は凍結乾燥粉体と溶解液との混合途中を示す断面 側面図、 [0028] 図 3は全体の斜視図、 [0029] 図 4 は全体の分解斜視図、 [0030] 図 5 ( a ) 、 ( b ) はシリ コンコ一ティ ング処理方法 の具体例 1 を示す説明図、 [0031] 図 6 ( a ) 、 ( b ) はシリ コンコーティ ング処理方法 の具体例 2を示す説明図、 [0032] 図 7は本発明の別実施例を示す要部の拡大断面図、 図 8〜図 1 0は夫々更に別実施例を示す断面図、 図 1 1 は更に別実施例を示す要部の断面側面図、 図 1 2は更に別実施例の要部の断面側面図、 図 1 3は図 1 2の 1 3 — 1 3線断面図、 [0033] 図 1 4は更に別実施例の注射開始時の状態を示す断面 側面図、 [0034] 図 1 5は更に別実施例の注射途中の状態を示す断面側 面図である。 [0035] [発明を実施するための最良の形態] 以下に本発明の二層式注射筒の実施例を、 図面に基づ いて詳細に説明する。 [0036] 図 1 及び図 2は本発明の二層式注射筒の一実施例を示 し、 図 3及び図 4は前記二層式注射筒を備えた注射器を 示す。 これは、 注射針 1 に対する針接続部 2を備えた円 筒状の注射筒 3内に、 この注射筒 3の他端に形成した開 口 3 aを通して弾性力のある二個の第一ガスケッ ト 4及 び第二ガスケッ ト 5が摺動自在に挿入されている。 [0037] この第一ガスケッ ト 4及び第二ガスケッ ト 5は、 注射 筒 3の内径より も少し大なる直径を有する円筒状のハロ ゲン化ブチルゴムから製作されていて、 注射筒 3への揷 入時に、 この注射筒 3の内壁との間を流体気密状態にシ —ルするように構成されている。 [0038] そして、 第一ガスケッ ト 4及び第二ガスケッ ト 5によ つて流体気密状態で仕切られる二つの室 3 A , 3 Bのう ち、 針接続部 2側に位置する第一室 3 Aには、 針接続部 2側が下方に位置する倒立姿勢の注射筒 3内での薬液の 凍結乾燥によって得られた凍結乾燥粉体 aが収納されて いる。 他方、 開口 3 a側に位置する第二室 3 Bには、 凍 結乾燥粉体 aを溶解する溶解液 bが収納されている。 [0039] 注射筒 3の開口 3 a側に位置する第二ガスケッ ト 5 に は、 この第二ガスケッ ト 5を注射筒 3の筒軸芯方向に摺 動操作するためのブランジャロッ ド 6力 S 着脱自在に螺 合固定されている。 このプランジャロ ッ ド 6の先端部に は、 注射筒 3の内径より も偏平状の親指用当て部 7が形 成されている。 [0040] 注射筒 3の外周面の開口 3 a側端部には、 直径方向外 方に突出する鍔部 8がー体形成されている。 更に、 注射 筒 3の筒軸芯方向の中間部分には、 半径方向外方に膨出 する隆起部 3 Cが形成されている。 そして、 この隆起部 3 Cの内面側に、 注射筒 3の第一室 3 Aと第二室 3 Bと を連通接続するためのバイパス路 9が現出されている。 [0041] このバイパス路 9の筒軸芯方向長さは、 針接続部 2側 に位置する第一ガスケッ ト 4の筒軸芯方向長さより も少 し長く構成されている。 そして、 図 2に示すように、 プ ランジャロッ ド 6の押し込み操作によつて第一ガスケッ ト 4がバイパス路 9の領域内に位置したとき、 第二室 3 B内の溶解液 bをバイパス路 9を通して第一室 3 A内に 導く ように構成されている。 [0042] 前記注射筒 3の外周面のうち、 鍔部 8 と隆起部 3 Cと の間に位置する筒部分には、 この筒部分に対して着脱自 在な合成樹脂製のホルダ 1 0が設けられている。 このホルダ 1 0は、 注射筒 3の筒軸芯を通る仮想平面 で二分割されている。 その両分割ホルダ部 1 O A, 1 0 Bの接合面のうち、 注射筒 3の開口 3 a側に位置する端 部と針接続部 2側に位置する端部の各二箇所には、 夫々 注射筒 3の直径方向から互いに弾性的に嵌合する雌雄の 接続部 1 0 a , 1 0 bがー体形成されている。 [0043] このホルダ 1 0の分割ホルダ部 1 0 A, 1 O Bのうち、 注射筒 3の開口 3 a側に位置する端部には、 鍔部 8より も直径方向外方に突出する一対の支持片 1 1 a, l i b からなる第一指掛部 1 1が一体形成されている。 他方、 針接続部 2側に位置する端部には、 筒軸芯方向視におけ る形状が第一指掛部 1 1の支持片 1 1 a, l i bと同一 形状を呈する一対の支持片 1 2 a, 1 2 bからなる第二 指掛部 1 2がー体形成されている。 [0044] 第一指掛部 1 1の支持片 1 1 a, 1 1 bのうち、 注射 筒 3の開口 3 a側に位置する端面には、 鍔部 8に外装さ れる一対の半円筒部 1 3 A, 1 3 Bがー体に連設されて いる。 更に、 これら雨半円筒部 1 3 A, 1 3 Bには、 プ ランジャロッ ド 6に外装した合成樹脂製の抜け止め甩ス トッパー 1 4が筒軸芯方向から着脱自在に嵌合保持され ている。 このようなス トッパー 1 4を設けるようにする と、 2個のガスケッ トによって区画された注射内の 2つ の室のうち、 乾燥薬剤を収容した室の圧力が雰囲気温度 の上昇によって増加し、 注射筒の開口側に位置するガス ケッ 卜に抜け出し方向への圧力が加わっても、 このガス ケッ トの抜け出しを阻止することができる。 [0045] しかも、 このス ト ッノ、。一は、 プランジャロッ ド又は注 射筒の開口側に位置するガスケッ トに対して注射筒の軸 芯方向から接当するから、 プランジャロッ ドの押し込み 操作に対しては何らの障害になるこ とは無い。 [0046] 従って、 従来の注射器のようなネジ式のものに比して、 注射時におけるブランジャロッ ドの操作を簡便に行いな がらも、 雰囲気温度の上昇に起因するガスケッ ト及びプ ランジャロッ ドの注射筒からの抜け落ちを確実に防止す ることができて都合がよい。 [0047] 注射筒 3の針接続部 2に形成された注射孔には、 この 針接続部 2に装着される注射針 1 によって穿孔されるハ ロゲン化ブチルゴム製の栓 1 5が挿入されている。 [0048] そして、 このように構成された二層式注射器において、 凍結乾燥する薬液が接する注射筒 3の内壁部分には、 0 . 3 % ( W/ V ) 以下の濃度のシリ コンオイル溶液で コーティ ング処理された被覆層が形成されている。 他方、 薬液が実質上接しない注射筒 3の内壁部分には、 1 % ( / V ) 以上の濃度のシリ コ ンオイル溶液でコーティ ング処理された被覆層が形成されている。 [0049] シリ コンオイル溶液は、 シリ コンオイルを揮発性の高 ぃフ ッ化塩化炭化水素 (フロン) 等の液化ガスに所望の 濃度に溶解したものを用いる。 [0050] コーティング処理方法の具体例は、 後述するが、 本発 明の注射筒 3の一般的な製法としては、 まず、 0. 3 % (W/V) 以下の濃度のシリ コンオイル溶液で注射筒 3 の内壁全体にコーティングし、 次いで薬液収納部以外の 注射筒 3の内壁部分を 1 % (W/V) 以上の濃度のシリ コンオイル溶液でコーティングする方法が挙げられる。 勿論、 薬液収納部の注射筒 3の内壁部分のみを 0. 3 % (W/V) 以下の濃度のシリ コンオイル溶液でコーティ ングし、 次いで薬液収納部以外の注射筒 3の内壁部分を 1 % (W/V) 以上の濃度のシリ コンオイル溶液でコー ティ ングしてもよいが、 前者の方が簡便である。 [0051] —方、 コーティ ングの方法としては、 シリ コ ンオイル 溶液を噴霧する方法、 注射筒 3の針接続部 2に形成され た注射孔から吸引する方法、 注射筒 3をシリ コ ンオイル 溶液槽に沈める方法等が挙げられるが、 特に限定される ものではない。 [0052] 更に、 0. 3 % (WZV) 以下の濃度のシリ コンオイ ル溶液をコーティングする範囲としては、 凍結乾燥する 薬液が接する注射筒 3の内壁部分となるのであるが、 注 射筒 3内での薬液の凍結乾燥によって得られた凍結乾燥 粉体 a と溶解液 bとを注射筒 3内で用時溶解する際の濁 りが使用に支障の無い程度あれば、 コ一ティング面積が 凍結乾燥する薬液が接する注射筒 3内壁の表面積より も 少し小さ く なつてもよい。 実用面では、 薬液が飛散する 可能性のある内壁部分をも含めて 0. 3 % (W/V) 以 下の濃度のシリ コンオイル溶液でコーティ ングすること が好ま しい。 [0053] このようにして得られた注射筒 3の針接続部 2を下に し、 この針接続部 2の注射孔をゴム製の栓 1 5により封 じて倒立させ、 注射筒 3内に薬液を入れて凍結乾燥する < 次いで、 注射筒 3内に第一ガスケッ ト 4を挿入した後、 溶解液 bを入れ、 上端側を第二ガスケッ ト 5 にて密閉す る。 使用時には、 第二ガスケッ ト 5 にプランジャロ ッ ド 6を取付けると共に、 注射筒 3の針接繞部 2に注射針 1 を装着する。 勿論、 ブランジャロッ ド 6は最初から第二 ガスケッ ト 5 に取付けておいてもよい。 [0054] 次に、 コーティ ング処理方法の具体例について説明す る。 [0055] [具体例 1 ] [0056] 図 5 ( a ) 、 ( b ) に示すように、 注射筒 3をその針 接続部 2が上に位置する状体に倒立させ、 この状態で開 口 3 a より挿入したノズル 1 6により、 濃度が 0. 1 % (W/ V) のシリ コ ンオイル溶液 〔シリ コ ンオイル (東 レ · ダウコーニング社製 S H— 2 0 0を使用) をフロ ン 1 1 3 ( C C 1 2F— C C l F 2o 三井 ' デュポンフロロ ケ ミ カル社製フレオン T Fを使用) に溶解して調製した 溶液〕 を噴霧塗布する。 次いで、 凍結乾燥する薬液が接 触する部分に溶液がかからないよう仕切り 1 7を先端部 分に設けたノズル 1 8を注射筒 3の開口 3 aより挿入し、 濃度が 3 % (W/V) のシリ コ ンオイル溶液 ( 0. 1 % 溶液と同様にして調製) を薬液が実質上接しない注射筒 3の内壁部分に塗布したのち乾燥処理する。 [0057] [具体例 2 ] [0058] 図 6 ( a ) 、 (b ) に示すように、 0. 1 % (W/V) の濃度のシリ コンオイル溶液 (前述具体例 1 と同様にし て調製) を収納した槽 1 9内に、 注射筒 3をそれの針接 続部 2が上に位置する倒立姿勢で少し沈め、 注射筒 3の 針接続部 2に形成された注射孔から吸引して、 注射筒 3 内の針接続部 2にまで槽 1 9内のシリ コ ンオイル溶液を 汲み上げる。 次いで、 槽 1 9を 3 % (W/V) の濃度の シリ コ ンオイル溶液 (前述の具体例 1 と同様にして調製) を収納した槽 2 0 に替え、 注射筒 3をそれの針接続部 2 が上に位鬣する倒立姿勢で再び少し沈めた後、 注射筒 3 の針接続部 2に形成された注射孔から吸引する。 このと き、 凍結乾燥する薬液が接触する部分の直前まで、 光セ ンサ 2 1 で汲み上げ位置を検知しながら槽 2 0内のシリ コンオイル溶液を汲み上げたのち、 注射筒 3を槽 2 ひか ら取出して乾燥処理する。 [0059] 次に、 本発明者らは、 シリ コンオイル溶液の濃度と濁 り及び摺動力の関係を示す実験を行った。 [0060] この実験では、 凍結乾燥する薬液の例としてマンニト —ルの 1 0 %水溶液を用い、 溶解液の例として精製水を 用いた。 [0061] 前記 2つの具体例の方法により作成した注射筒 3の針 接続部 2をゴムカバーで密封し、 この針接続部 2を下に した状態で注射筒 3を倒立させ、 マンニトールの 1 0 % 水溶液を入れて凍結乾燥する。 次いで、 注射筒 3内にハ ロゲン化ブチルゴム製の第一ガスケッ ト 4 を装着し、 更 に、 精製水を入れたのちハロゲン化ブチルゴム製の第二 ガスケッ ト 5を装着し、 マンニトールの 1 0 %水溶液及 び精製水の入った注射器を作成した。 [0062] そして、 マンニ トールの 1 0 %水溶液の凍結乾燥粉体 を精製水で溶解したときにおける濁りの発生度合、 及び、 ブラ ンジャ口 ッ ド 6を押し下げる際の抵抗力 (摺動力) を調べた。 その実験結果を表 1 に示す。 [0063] 表 1 中、 濁りの発生度合における 「一」 は溺りの発生 が見られないこと、 「十」 は濁りが発生していること、 [0064] 「土」 は実際の使用上問題とならない程度の状態を示す。 摺動力における 「一」 はスムーズにプランジャロッ ド 6 が押し下げられるこ と、 「 +」 は抵抗が大きいこ と、 「土」 は実際の使用上問題とならない程度の抵抗を示す。 シリ コンコ一ティ ング濃度 (%) [0065] 濁りの発生度合 摺動力 薬液接触部 薬液非接触部 [0066] ひ . 1 0. 1 + [0067] 0. 3 0. 3 + + [0068] 0. 5 0. 5 + 十 [0069] 0. 1 1. 0 土 [0070] 0. 1 2. 0 [0071] 0. 1 5. 0 [0072] 1 . 0 1. 0 + ± [0073] 5. 0 5. 0 + この実験結果から、 薬液接触部を 0. 3 % (WZV) 以下の濃度でシリ コンコーティ ングし、 薬液非接触部を 1 % (WZV) 以上の濃度、 好ましく は、 1〜 5 % (W /V) の濃度でシリコンコーティングすると、 本発明の 目的とする注射筒 3が得られることが判った。 [0074] その他の実施例を以下に示す。 [0075] ① 上述実施例では、 薬液と接触する注射筒 3の内壁 のシリ コンコ一ティング濃度を 0. 3 % (W/V) 以 下と規定したが、 薬液の量が少ない場合には、 シリ コ ンコーティ ングしなくても、 ガスケッ ト 4, 5及びプ ラ ンジャロッ ド 6の動きには実質上殆ど障害はない。 換言すれば、 冒記の特許請求の範囲における 0. 3 % ( W / V ) 以下の濃度には 0 %を含むことになる。 ② 本発明の注射筒 3の応用は、 薬液の種類によって 限定されるものではなく、 凍結乾燥して使用する薬液 全てに応用できる。 [0076] ③ 上述実施例では、 シ リ コ ンオイルをフッ化炭化水 素 (フロン) 等の液化ガスに加えて所定濃度のシリ コ ンオイル溶液を作成したが、 フッ化炭化水素を使用す る代わりに、 シリ コンオイルを水に懸濁させたものを 用いてもよい。 [0077] 更に、 使用するシ リ コ ンオイルは注射筒の内部に塗 布できるものであれば特に制限はなく、 例えば、 ジメ チルポリ シロキサンや環状ポリ ジメチルシロキサンな どでもよい。 [0078] ④ 上述実施例では、 注射筒 3に設けたバイパス流路 9を通して第二室 3 B内の溶解液を第一室 3 A内の凍 結乾燥粉体に導く ように構成したが、 第一ガスケッ ト 4 自体に、 プランジャロッ ド 6の押し込み操作時に第 二室 3 B内の溶解液を第一室 3 A内の凍結乾燥粉体に 導く弁構造を設けて実施してもよい。 [0079] 要するに、 プランジャロッ ド 6の押し込み操作時に、 第二室 3 B内の溶解液を第一室 3 A内の凍結乾燥粉体 に導く こ とのできるものであれば、 如何なる構造のも のを用いてもよい。 [0080] ⑤ 本発明は、 上述実施例で説明したホルダ 1 0及び ス トッパー 1 4を有しない二層式注射器の注射筒にも 適用することができることは勿論である。 [0081] 注射針 1、 注射筒 3、 両ガスケッ ト 4 , 5、 プラン ジャロ ッ ド 6の各形状、 材質、 寸法等は使用条件に応 じて種々変更可能である。 更に、 別実施例について 説明する。 [0082] ⑥ この実施例にかかる二層式注射筒は、 前記第一指 掛け部 1 I の支持片 1 1 a , l i bのうち、 注射筒 3 の開口側に位置する端面には、 前記鍔部 8に外装され る一対の半円筒部 1 3 A , 1 3 Bがー体に連設され、 これら両半円筒部 1 3 A, 1 3 Bの外周面には、 前記 ブランジャ口ッ ド 6に外装した合成樹脂製の抜け止め ス トツバ一 1 4 と注射筒軸芯方向から着脱自在に弾性 的に嵌合する半環状突起 1 3 a, 1 3 bが一体形成さ れている。 [0083] 前記抜け止めス トッパー 1 4は、 図 7に示すように、 プランジャロッ ド 6の外径より も大で、 かつ、 第一ガ スケッ ト 4の外径より も小なる内径を備えた内筒部分 1 4 a と、 第一指掛け部 1 1側の半円筒部 1 3 A , 1 3 Bに外装される注射筒部分 1 4 b とを備え、 かつ- 注射筒部分 1 4 bの内周面には、 半環状突起 1 3 a, ,1 3 b と弾性的に係合する環状突起 1 4 cが一体形成 されている。 [0084] 前記注射筒 3の針接続部 2内には、 この針接続部 2 に装着される注射針 1 によつて穿孔されるハロゲン化 ブチルゴム製の拴 1 5が挿入されている。 前記内筒部 分 1 4 aの内周面は、 プランジャロッ ド 6を注射筒 3 の軸芯方向に沿って移動案内するガイ ド面 aに構成さ れている。 ガイ ド面 aが設けられていると、 前記ブラ ンジャロッ ドの押し込み操作をふらつきのない状態で スムースに行う ことができる。 [0085] ⑦ 図 8 に示すものは、 前記注射筒 3の開口側に位置 する鍔部 8を第一指掛け部 1 1 に兼用構成する。 前記 注射筒 3の外周面のうち、 前記鍔部 8 と隆起部 3 C と の間に位置する筒部分には、 この筒部分に対して着脱 自在な合成樹脂製のホルダ 1 0を設けている。 更に、 前記ホルダ 1 0のうち、 注射筒 3の針接続部 2側に位 置する端部に、 前記の第二指掛け部 1 2を一体形成し たものである。 [0086] ⑧ 図 9 に示すものは、 前記注射筒 3の外周部に、 こ の注射筒 3の軸芯方向に伸縮調節自在に螺合された筒 状部材 2 0, 2 1 からなるホルダ 1 0を装着する。 そ して、 このホルダ 1 0の大径側の筒状部材 2 0のうち、 注射筒 3の開口側に位置する端部には、 注射筒 3の鍔 部 8 に弾性的に嵌合される状態で第一指掛け部 1 1 を 一体形成してある。 更に、 小径側の筒状部材 2 1 のう ち、 注射筒 3の針接続部 2側に位置する端部に、 前記 の第二指掛け部 1 2を一体形成したものである。 T [0087] (20) [0088] ⑨ 図 1 0に示すものは、 第一指掛け部 1 1 と第二指 掛け部 1 2 とを注射筒 3に一体形成したものである。 この場合には、 既成の注射器に対しても簡単に装着す ることができるとともに、 比較的高い加工精度が要求 [0089] 5 される注射筒とは別途に構成することによって、 製造 コス ト面で有利に製作することができる実用的な効果 を奏する。 [0090] ⑩ 上述の各実施例では、 前記第一指掛け部 1 1 と第 二指掛け部 1 2 とを同一の取付け位枏で注射筒 3側に [0091] 10 設けたが、 これら第一指掛け部 1 1 と第二指掛け部 12 との取付け位相を異にして注射筒 3側に配置してもよ い。 [0092] ⑪ 前記注射筒 3、 ガスケッ ト 5、 プランジャロッ ド [0093] 6の各形状、 材質、 寸法等は使用条件に応じて種々変 1 5 更可能であり、 また、 第一指掛け部 1 1 及び第二指掛 け部 1 2の各形状、 材質、 寸法等も使用条件に応じて 種々変更可能である。 [0094] 更に、 別実施例について説明する。 [0095] ⑫ 図 1 1 のものは、 前記注射筒 3の開口側に位置す 20 る鍔部 8 に、 第二ガスケッ ト 5に対して注射筒 3の軸 芯方向から接当することによって前記第二ガスケッ ト [0096] 5の抜け出し移動を防止するス トツバ一 1 4を嵌合保 持させたものである。 [0097] ⑬ 図 1 2及び図 1 3は、 本発明の更に別実施例を示 す。 これは、 前記ブランジャロ ッ ド 6の外周面の四箇 所に夫々、 前記注射筒 3の軸芯方向に沿う係止溝(6a) を形成する。 そして、 前記注射筒 3の開口側に位置す る鍔部 8 には、 プランジャロッ ド 6の係止溝 6 aに各 別に係入する四本の係止突起 1 4 dを備えたス ト ツバ — 1 4 を嵌合保持させる。 もって、 前記ス ト ッパー 1 4 の係止突起 1 4 d とプランジャロ ッ ド 6の係止溝 6 a の一端部との接当により、 前記第二ガスケッ ト 5の抜 け出し移動を防止するように構成した。 [0098] ⑭ 図 1 4及び図 1 5は、 本発明の更に別実施例を示 す。 これは、 前記注射筒 3内に挿入された第一ガスケ ッ ト 4 自体に、 前記プランジャロッ ド 6の押し込み操 作時にのみ一方の第二室 3 B内に収容された溶解液を 他方の第一室 3 A内に導く流入制限構造を組み込んだ ものである。 [0099] 即ち、 第一ガスケッ ト 4 に、 第一室 3 Aと第二室 3 B とを連通する流路 2 6 と、 この流路 2 6を第一室 3 A側から閉止可能な弁体 2 7 と、 この弁体 2 7を閉 止方向に弾性的に移動伏せてするパネ 2 8 とを設けて、 前記プラ ンジャロッ ド 6の押し込み操作によつて第二 室 3 B内の圧力が設定以上に達したとき、 弁体 2 7を パネ 2 8の弾性付勢力に杭して開き作動させるように 構成してある。 [0100] この実施例にかかる注射筒に取付けられる注射針 1 ' は、 前述の実施例とは異なり、 先端が尖っていないも ので、 主として手術時の患部への注入甩として用いら しる o [0101] ⑮ 上述の各実施例では、 前記ス トッパー 1 4を注射 筒 3 とは別体に構成したが、 ス トツバ一 1 4を注射筒 3 と一体的に構成して実施してもよい。 [0102] ⑯ 前記注射筒 3、 両ガスケッ ト 4, 5、 プランジャ ロ ッ ド 6の各形状、 材質、 寸法等は使用条件に応じて 種々変更可能であり、 又、 ス ト ツパー 1 4 の形状、 材 質、 寸法等も使用条件に応じて種々変更可能である。
权利要求:
Claims[請 求 の 範 囲] 1. 注射針接続部 ( 2 ) 側が下方に位置する倒立姿勢の 注射筒 ( 3 ) 内での薬液の凍結乾燥によって得られた 凍結乾燥粉体 ( a ) を前記注射筒 ( 3 ) 内の底部に納 め、 この凍結乾燥粉体 ( a ) の収納空間を、 前記注射 筒 ( 3 ) 内に挿入された弾力性のある第一ガスケッ ト ( ) によって仕切ると共に、 前記凍結乾燥粉体 ( a ) の溶解液 (b) を、 前記第一ガスケッ ト ( 4 ) と前記 注射筒 ( 3 ) 内に挿入された弾力性のある第二ガスケ ッ ト ( 5 ) との間に収納し、 更に、 前記第二ガスケッ ト ( 5 ) にプランジャロ ッ ド ( 6 ) を取り付けてある 二層式注射筒であって、 凍結乾燥する薬液が接する前記注射筒 ( 3 ) の内壁 に、 0. 3 % (WZV) 以下の濃度のシリ コ ンオイル 溶液でコ一ティング処理し、 薬液が実質上接しない前 記注射筒 ( 3 ) の内壁には、 l ^ iWZV) 以上の濃 度のシリ コ ンオイル溶液でコ一ティング処理された被 覆層を形成してある二層式注射筒。 2. 前記シリ コ ンオイル溶液が、 シリ コンオイルをフ ッ 化塩化炭化水素 (フロ ン) に溶解して調製した溶液で ある請求項 1記載の二層式注射筒。 3. 前記注射筒 3の前記針接続部 2に形成された注射孔 には、 この針接続部 2に装着される注射針 1 によって 穿孔されるゴム製の栓 1 5が揷入されている請求項 1 記載の二層式注射筒。 4. 前記注射筒 ( 3 ) の開口側端部に、 この注射筒 ( 3 ) より も直径方向外方に突出する第一指掛け部 ( 1 1 ) を配置し、 更に、 前記第一指掛け部 ( 1 1 ) より も前 記針接続部 ( 2 ) 側に偏位した注射筒 ( 3 ) の中間部 分には、 この注射筒 ( 3 ) より も直径方向外方に突出 する第二指掛け部 ( 1 2 ) を配置してある請求項 1記 載の二層式注射筒。 5. 前記両指掛け部 ( 1 1 ) , ( 1 2 ) が、 前記注射筒 ( 3 ) に対して着脱自在なホルダ ( 1 0 ) に一体形成 されている請求項 3記載の二層式注射筒。 6. 前記注射筒 ( 3 ) の開口側端部に、 前記プランジャ ロッ ド ( 6 ) 又は前記注射筒 ( 3 ) の開口側に位置す る前記ガスケッ ト ( 5 ) に対して前記注射筒 ( 3 ) の 軸芯方向から接当することによって前記ガスケッ ト ( 5 ) の抜け出しを防止するス トッパー ( 1 4 ) が設 けられている請求項 1記載の二層式注射筒。 7. 前記ストッパー(14)には、 前記プランジャロッ ド ( 6 ) を前記注射筒 ( 3 ) の軸芯方向に沿って移動案 内するガイ ド面 ( a ) が形成されている請求項 6記載 の二層式注射筒。 8. 注射針 ( 1 ) の装着時に開封される針接続部 ( 2 ) を一端に備えた注射筒 ( 3 ) 内に、 この注射筒 ( 3 ) の他端に形成した開口を通して 2個のガスケッ ト(4), ( 5 ) を夫々摺動自在に挿入し、 これら両ガスケッ ト ( 4 ) , ( 5 ) によって区画される注射筒内の 2つの 室 ( 3 A) , ( 3 B) に、 薬物と溶解液とを各別に収 容するとともに、 前記注射筒 ( 3 ) の開口側に位置す るガスケッ ト ( 5 ) にプランジャロッ ド ( 6 ) を取付 け、 更に、 前記ブランジャロッ ド ( 6 ) の押し込み操 作時にのみ一方の室 ( 3 B) 内に収容された溶解液を 他方の室 ( 3 A) 内に導く流入制限構造を設けてある ' 二層式注射筒であって、 前記注射筒 ( 3 ) の開口側端部に、 プランジャロッ ド ( 6 ) 又は注射筒 ( 3 ) の開口側に位置するガスケ ッ ト ( 5 ) に対して注射筒 ( 3 ) の軸芯方向から接当 することによって前記ガスケッ ト ( 5 ) の抜け出しを 防止するス トッパー ( 1 4 ) を設けてあると共に、 前記注射筒 ( 3 ) の開口側端部に、 この注射筒 ( 3 ) より も直径方向外方に突出する第 1指掛け部 ( 1 1 ) を配置し、 更に、 この第 1指掛け部 ( 1 1 ) より も前 記針接続部 ( 2 ) 側に偏位した注射筒 ( 3) の中間部 分には、 この注射筒 ( 3 ) より も直径方向外方に突出 する第 2指掛け部 ( 1 2 ) を配置してある二層式注射 9. 前記ス ト ッパー ( 1 4 ) には、 プランジャロッ ド ( 6 ) を注射筒 ( 3 ) の軸芯方向に沿って移動案内す るガイ ド面 ( a ) が形成されている請求項 8記載の二 層式注射筒。 10. 前記両指掛け部 ( 1 1 ) , ( 1 2 ) は、 前記注射筒 ( 3 ) に対して着脱自 在なホルダ ( 1 0 ) に一体形 成されている請求項 9記載の二層式注射筒。
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